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買取実績

買取実績: 【茨城県水戸市】旧日本軍 寄せ書き日の丸を買取しました

商品名

【茨城県水戸市】旧日本軍 寄せ書き日の丸を買取しました

買取種別
出張買取
買取金額
4000円

カテゴリー

今回の買取実績紹介は、茨城県水戸市のお客様より買取させて頂いた寄せ書き日の丸です。
近日中に倉庫改築予定があり、それを機に倉庫の中の整理整頓を兼ねて買取ってもらえるものがあるなら買取って欲しいとお電話頂きました。
できれば急ぎでとのご希望も受けまして、幸い当店は水戸市まで車で約一時間の距離ですから、お電話頂いてすぐに出発。
早速、倉庫の中を見せて頂きました。

寄せ書き日の丸 茨城県 出張買取 20160229 (1).jpg

倉庫から出てきたのはミリタリーものが多く、寄せ書き日の丸のほかにも千人針や出征旗、襷(たすき)など一式です。宛名から見て同一人物に対して贈られたものですね。
贈られた元の持ち主はお客様のご親族だそうですが、戦中の話を家族や親族でした事が殆どなく、この様なものが家で保管されていたことも、倉庫整理の最中、発見するまで知らなかったそうです。

寄せ書き日の丸 茨城県 出張買取 20160229 (7).jpg

寄せ書き日の丸は戦時中、出征する人の無事を願って贈られるものであったのは周知の通りです。
この寄せ書きは署名の他に「一心報国」や「必勝」の文字が見て取れます。
報国(ほうこく)は文字通り、自分を育んでくれた母国に感謝し、その恩に相応しい返礼をしなさいと言う意味で、現代では廃れた単語ですが、戦前はごく普通に使われていた言葉です。
一例として戦闘機などに『報国』と書かれているものがあります。
その機体は「報国号」と言われるもので一般人や企業・団体などからの義捐金で製造された献納機です。また、「愛国」と書かれた機体もありますが、そちらも同じく一般から義捐・献納されたもので、「報国」なら海軍機で、「愛国」なら陸軍機と言う違いもあります。
戦時中の写真を見る機会がありましたら機体の文字に注目してみて下さいね。

寄せ書き日の丸 茨城県 出張買取 20160229 (3).jpg

小ぶりの寄せ書きには、神社名が篆書体(てんしょたい)で書かれています。
署名から推察するにご家族や親戚の身内の方から個別に贈られたものでしょう。
『戦ひば必ず勝ち 勝つところ必ず ●●君の殊勲あるを祈る』とあります。
見送る家族や親族も、死ぬなと直接的に伝えるのは憚られる時代ゆえ、僅か30字足らずの短文で、一見、苛烈に鼓舞しているだけの様に読めますが、勝てという事は生き残れと言っていると同じで、暗に無事の帰還を願う文章だと、大きな寄せ書きとは別に、家族ならではの気遣いが読み取れますね。

因みに寄せ書き日の丸は畳んでコンパクトに持ち運べて楽ですから、戦後はアメリカ将校らが好んで記念品に母国に持ち帰りコレクターズアイテムになっていて、善意から遺族のもとに寄せ書きだけ戻ってきたなんてニュースがたまにあったりします。

寄せ書き日の丸 茨城県 出張買取 20160229 (2).jpg

次に、寄せ書きと共に買取させて頂いた出征旗です。
出征旗は大きく分けて2種類あり、出征する時に掲げるものと、帰還したのをお祝いする時に掲げるものがあります。
出征時には「祝 出征」とだけ書かれ、帰還祝いには「帰還」の二文字が追加されます。
今回のお品には帰還の文字がありませんので、出征時の旗になりますね。
出征旗のデザインは様々ありますが、こちらのものはよく見かけるデザインのものなので、当時一般に広く市販されていたものなのではないでしょうか?

寄せ書き日の丸 茨城県 出張買取 20160229 (4).jpg

更にこちらの襷掛けは婦人会からのものです。婦人会は大きく分けて3団体存在しました。
(1)陸軍省の支援を受ける「大日本国防婦人会」
(2)内務省の後押しと皇室を味方につけている「愛国婦人会」
(3)文部省が管轄する「大日本連合婦人会」
この様に後ろ盾がバラバラな3団体はやがて反目し、扱いに困った政府により最終的には統合され1942年から『大日本婦人会』となります。
つまり、この襷は「大日本婦人会」結成前に贈られたものとなりますので、寄せ書き日の丸など一式、1941年12月〜1945年8月の間の大東亜戦争(太平洋戦争)の初期頃のものだと推測できます。
寄せ書きや出征旗だけだと年代がハッキリしませんでしたが、小物もセットになっていたので、ある程度の年代絞り込みが可能となりました。

この様に、一緒に保管されていた別の物から年代が割り出せる場合もありますので、もし買取ご希望品と共に保管されていたものがありましたら、ご提示頂けると年代特定の手助けになります。
年代に関しては査定にも響く場合があり、高額買取に繋がる大切な情報です。

千人針も買取させて頂きましたが、前回の実績紹介で千人針を扱いました関係上、今回は割愛致します。

寄せ書き日の丸 茨城県 出張買取 20160229 (6).JPG

最後に、軍旗関連で特に有名なのは、何と言っても戦艦「長門」の旗ですよね。
2006年頃に最近世間を騒がせた某鑑定番組にて司会者の石坂浩二さんが長門の「軍艦旗」「少将旗」「先任旗」の3点を約1000万円で買取し、内2点の「軍艦旗」「少将旗」を呉市に寄贈。
大和ミュージアムにて軍艦旗が現在も展示中なのはミリタリー好きな方なら誰もが知っています。
私も仕事ではなく個人旅行で見に行った一人で、上の画像は、その時の写真です。
大和の大型模型の奥に展示されているのが長門の軍艦旗になります。
そして2015年には大和ミュージアム開館十周年を記念して「先任旗」も同市に寄贈され、企画展に合わせて一時展示されていたりしました。
普段、見られるのは軍艦旗のみですが、特別企画展などのイベントがあれば3点同時に展示される可能性もありますので、気になる方は大和ミュージアムの公式サイトなどご参照下さいね。

買取査定員からのコメント

スタッフからのコメント

お電話頂いた当日の急遽の出張買取でしたが、今回のように当店所在地の茨城県常陸太田市の近隣で、予定が合えば即日お伺い可能な場合もあります。お急ぎの方はお電話にてお尋ね下さい。しかしながら予定が立て込んでいる場合、遠方など、後日改めてとなる場合もあります。何卒ご容赦下さいませ。余裕を持って事前にこちらの査定フォームこちらの査定フォームよりお問い合わせ下さいますと、出来る限りご希望の日程で調整させて頂きますので、是非ご利用下さい。


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