買取実績
茨城県土浦市にお住まいのお客様からお譲り頂きました、刀装具の一つ「鍔(つば)」になります。
お客様の家柄は、いわゆる地元に古くから住まれている旧家。そのためご実家の敷地内には、かなり古い時代に建てられたであろう土蔵が、いくつもあります。今回、そのうちの1つの蔵から出てきたお品になります。
鍔の歴史は古く、古墳時代まで遡るといわれ、実際に当時のものが見つかっています。もともとは日本刀を持った際、相手の攻撃から自らの手を守るためのものでした。それが次第に他の刀装具と同じように、工芸・美術品として扱われ、装飾が施されていきます。そのため、素材、形、デザインもバラエティに富んでいます。
中でも、デザインを決めるともいえる装飾技法が彫金です。
地金を大胆に大きく切り抜くことで、幾何学的なものから生物までデザインした「浮かし彫り」。金、銀、真鍮、赤銅、素銅などを地金の鉄に埋め込むことで、唐草模様などをデザインした「象嵌」。タガネをハンマーで叩きながら、まさに掘っていく「片切彫り」など。
彫金を施した鍔には豪華な品も多く、技法や出来栄えが価格に反映し、中には100万円を超える逸品もあります。刀とちがい所有許可が必要ない、という点もメリットです。
ちなみにこのお品は、江戸時代に作られた鉄製。「水戸住」という銘が刻まれています。
彫金は施されておりませんが、年代物ということで、数万円で引き取らせて頂きました。
江戸時代製の鍔は数万円の値がつくものが大半です。ただ中には、より高値のつく鍔があります。当時活躍していた著名な装剣金工が作った逸品です。土屋安親(つちややすちか)、正阿弥(しょうあみ)、忠次など。彼らの銘が刻まれているお品であれば、高値で引き取らせて頂きます。気になる鍔をお持ちの方がいましたら、ぜひこちらの査定フォームこちらの査定フォームよりお問い合わせください。約5分で、買取金額の目安をお伝えできます。