買取実績
栃木県鹿沼市にお住まいのお客様からお譲り頂きました。
ご実家を建て直すことになり、新しい家にはこのような長い品を置くスペースがないため
処分したいと、ご連絡いただきました。
江戸時代には現在の交番のような番所と呼ばれる詰所が、人の多い場所、交通の要、
船の発着場などに設けられていました。番所の役目は今と同じ。悪い輩がいたら
見つけ出し、ときには捕まえる。その際に使用していた武具になります。
「袖搦(そでがらみ)」「袖がらみ」「もじり」などと呼びます。
使い方は見ての通り、長い柄を活かし、相手に近づくことなく、柄の先についた
金具部分を相手の髪や着物に絡ませ、身動きをとれなくしたり、ときには引き倒します。
このお品の場合はかぎ針のような金物ですが、釘を打ち付けた形状の袖搦もあります。
袖搦のような道具は捕具(ほぐ、とりぐ)や捕物道具と呼ばれ、
番所には常に置かれていました。
中でも代表的な捕具は3つ。袖搦の他、刺股(さすまた)、突棒(つくぼう)です。
突棒の使い方は袖搦と似ていますが、刺股は少し変わっています。
長い柄の先についたU字型の金具部分で相手の胴や首を押さえつけ、動けなくします。
実はこの刺股、今の警察も使っているほどの優秀な防犯グッズ。学校や施設などにも
置かれていますから、見たことがある人も多いのでは。ちなみに現在の品の
多くはプラスチック製です。
長さ約2.4メートルという大きなお品です。柄の部分にかなりの虫食い跡が見られるなど、お世辞にも状態が良いとは言えません。しかし、江戸時代に広く使われていた品であり、骨董品であることは間違いありません。当店ではこのような逸品・名品でなくても、お買い上げるできる場合がございます。「これ、売れるかな?」そのような気になるお品がまわりにありましたら、まずはお気軽にこちらの査定フォームこちらの査定フォームからご連絡ください。