買取実績
群馬県高崎市にお住まいの方から、金色の蒔絵装飾が目を引く、茶道具の香合をお譲り頂きました。
お客様の奥様は、長年お茶をご趣味にされていたとのこと。そのためご自宅には、奥様が集められた茶道具がかなりの数ありました。
残念なことに奥様は数年前に他界。茶道具も含め、しばらくの間、奥様の遺品はそのままにしておいたそうです。しかし今回、息子さんご夫婦のお宅に移り住むことになり、奥様の遺品整理がしたいと、ご連絡頂きました
自宅を訪れると、今回お譲り頂いた香合の他に、お茶碗などの茶器、蓋置、茶杓、掛物といった茶道具がたくさんありました。この香合とあわせて、お譲り頂きました。
香合は茶席でお香を入れておく器であり、今回のお品のような漆器製のほか、陶磁器製もあります。茶道を嗜む方はご存知かと思いますが、香合は季節や入れるお香の種類によって使い分けます。ですからお茶を楽しまれる方は、いくつも香合をお持ちであることが多く、今回のお客様の奥様も、貝殻タイプの香合をお持ちでした。
今回のお品である漆器製は夏場、湿気を持つ練香ではなく伽羅(きゃら)や白檀(びゃくだん)といった香木を入れるタイプになります。
最近は見た目の魅力から、茶道具としてではなく、小物を入れておくインテリア雑貨としても人気を集めています。また仏具としてお使いになる方もおられます。二段重ねになっていますから、アクセサリー類の収納箱としてもお使い頂けるのではないでしょうか。
表面は漆黒の漆器に松・竹・梅と、縁起物がデザインされています。さらに蓋の表面には長寿の象徴である鶴、木の根元には亀が描かれていて、蓋を開けた内側は落ち着いた朱色の漆が、隅々まで塗られています。
作者は不明ですが、明治時代に作られたお品になります。漆器は日本以外の国でも作られていますが、蒔絵の技法は日本独自のもの。漆黒ベースの金蒔絵の漆器は、まさに和製アンティークの代名詞といえるお品になります。これから骨董品をコレクションしようとお考えの方にも、おすすめできる逸品です。当店では長年骨董品を扱っている経験から、作者が分からないお品物でもその質の良さを見抜き、高価買取させて頂くことが可能です。無名のお品物であってもあきらめず、ぜひ一度こちらの査定フォームこちらの査定フォームかお電話でご連絡下さい。