買取実績
こちらは、柴田作の蝶に花鳥図七宝蓋付飾り壺を出張買取した実績になります。
譲り受けた骨董品の買取をして欲しいとのご依頼を東京都世田谷区の方から頂きました。
お父様が収集していた陶器や古道具、版画などが複数あるということで、当店骨董買取専門スタッフが出張買取に伺いました。
日本を代表する七宝作家といえば「並河靖之」。
幕末以降に日本でも盛んになった七宝焼を、明治期に芸術として昇華させた、日本七宝の第一人者です。
今回のお品物はその並河靖之の影響を強く受けている柴田(柴田宗三郎?)の作品です。
日本の歴史の中で脈々と受け継がれてきた工芸の技術が極まった、江戸時代末期〜明治時代。
明治期の七宝は伝統をただ単に継承したわけでなく、踏襲し、その技法をもって世界にもアピールできる芸術品として昇華したのです。日本の近代工芸の開花を感じられるお品です。
底面のプレートのデザインも靖之にそっくりなので、柴田は靖之の近くで働いていた近しい人物なのでは?と考えられているようです。
底面のプレートには「京都柴田」と彫られています。
柴田は菊のつぼみの形をしたつまみが付いた、蓋付きの飾器を得意としていました。
高さは105mm。
約10cmの小さな壺に艶やかで緻密な細工が施されています。
図柄は蝶に花鳥図。
蝶・花・鳥と七宝焼でよく用いられるモチーフがちりばめられたお品です。
京都柴田の珍しい壺のほかに、昔の煙管入れや煙草盆、明治期の陶磁器、浮世絵版画などお売りいただきました。 貴重なお品物ありがとうございました。 古い蔵や倉庫などに、時代物の壺や書画が眠っていることが多々あります。 ご不要になった古家具・古道具をお持ちのお客様はこちらの無料査定フォームよりお問合せ下さいませ。