買取実績
東京都世田谷区にお住いの方からお譲り頂いた、精工舎製のアンティーク置時計です。
ご両親が亡くなり、ご実家を整理して賃貸にしたいとのこと。
ところが家の中にはご両親の趣味であった骨董品がたくさん。そこで、遺品整理の意味も込めて、この際まとめて骨董品の査定を依頼したいと、ご連絡頂きました。
実際、お宅に伺うと、この時計以外にも洋食器や西洋アンティークなどの骨董品がたくさん。改めてご紹介致します。
精工舎とは、現・SEIKOブランドの過去の呼び名で、この時計が作られたのは大正時代。「セイコー」と表記される場合もあります。
文字盤の上に乗っているのは果物の実。その実から流れ落ちる滴(しずく)を、愛くるしい天使が、手を伸ばし飲んでいる姿が表現されています。
査定時に驚いたのは、その保存状態。
天使の素材はアンチモニーという金属からできているのですが、この金属はある特徴があります。それは”軟らかい”ということ。
金属らしい重厚感がありながらも、軟らかいという特性から、今回のお品のように人肌などを表現するのに最適な素材です。しかし、軟らかいため時間が経つにつれ、一部が欠けてしまうデメリットもあります。
ところがこのお品を見てお分かりのように、欠損箇所はありません。またメッキの剥げも少ないなど、全体の保存状態は良好。裏にあるネジを巻けば動くことからも、ご両親が大切にし、かつ日常的に使っていたことが窺えます。
アンチモニー製の骨董品でこれだけ保存状態がよい品はほとんど見かけませんので、正直、驚きました。次にお使い頂く方には、ぜひともこの状態を大切にしながら使って頂きたいですね。ご実家には、この時計以外にもマイセン(Meissen)の洋食器をはじめとする西洋アンティークや骨董品がたくさんあり、時計と同じく保存状態が良好でした。そのためそれらの品もまとめて、通常のお値段よりも高値で買い取らせて頂きました。保存状態の良し悪しも、査定の重要なポイントです。状態が良ければその分、査定額も頑張らせて頂きます。まずはお気軽にこちらの査定フォームこちらの査定フォームかお電話でご連絡下さい。