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買取実績

買取実績: 【東京都武蔵野市】遺品整理にて十一代坂高麗左衛門の茶碗を買取しました。

商品名

【東京都武蔵野市】遺品整理にて十一代坂高麗左衛門の茶碗を買取しました。

買取種別
出張買取
買取金額
15000円

カテゴリー

東京都武蔵野市にお住いの方から15000円でお譲り頂いた、十一代高麗左衛門の(抹茶)茶碗をご紹介致します。

今回は生前、お茶の御稽古をされていたお母様の遺品整理のためにと、ご家族の方からご連絡を頂きました。
50点ほどお譲り頂き、今回の出張買取では、合計12万円分の買取になりました。
当店の買取実績をご覧になって下さったそうで、整理を始める際に、特に手をつけず呼んで頂いたそうです。

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 01.jpg

一部屋がお母様のお茶道具の保管部屋になっていたため、そちらに直接通して頂き、査定を行わせて頂きました。
おかげさまで50点ものお品をお譲り頂くことができました。中には使用されていたものもあり、買取に至らないと思っていたお品もあったそうで、大変喜んで頂けました。
空いたお部屋には、新しくお孫さんのために遊具を置くのだとお話して下さいました。
家族の変化に伴って、家や物の状況も新しく変わって行きますよね。そのお手伝いができたことを大変嬉しく思いました。

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 04.jpg

当店では遺品整理のために骨董品などの売却を考えていらっしゃるお客様からご連絡を頂くことがよくあります。
その理由の一つとして、様々な種類のお品の買取を、一度の出張買取で行う事が出来る点にあります。
今回のお客様もそれと同様、故人であるお母様はお茶の御稽古をされていた為、茶道具だけでなく、お着物や帯留めなど、様々なお品の売却を希望したいとのことでした。
当店では家具から骨董品、美術品に至るまで幅広く買取を行っています。ぜひそういった事情の時にこそご利用ください。

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 12.jpg

今回のお品は、共箱と共布付きでお譲り頂きました。
はじめは実用として茶道具を収集していたようですが、茶道の世界にのめりこむにつれ、良い品があれば蒐集するようになったそうです。
その際、売却の事も考え、共箱や共布も保管していたそうです。
今回のお品の作者である十一代 坂高麗左衛門は1912(明治45)年〜1981(昭和56)に活躍した人物です。
そのため、こちらのお品は骨董品のなかでは比較的年代の若いものになるため、より、外箱や共布、購入店の信書などが重要になってきます。
一度外に出したら箱がなくなってしまった…といったことはよくあります。
年代別に分けてみたり、気に入りの購入店がある場合はお店ごとにまとめて保管する等、工夫して保管してみて下さい。

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 11.jpg

今回のお品である萩焼は、高麗物が珍重された豊臣秀吉の文禄・慶長の役(1592年〜1598年)の時代に、毛利輝元が朝鮮より招致した李勺光(り・しゃくこう)と李敬(り・けい)の兄弟によって始まったと言われています。
そのため萩焼は朝鮮茶碗(朝鮮渡来の茶碗の様式)をルーツに持っており、その特徴は割高台と言われる高台に切り込みを入れた意匠等に残されています。
この高台の意匠は萩焼の陶工の創意工夫を経て、様々な形が作られているそうです。
今回のお品の高台は2か所に切り込みを入れた物ですが、この他にも、三つの切り込みを入れそれを外側に指で広げて作る「桜高台」や、十字に切り込みを入れた「割高台」等、様々な形があるようです。
この高台の鑑賞は、萩焼の醍醐味とも言われているそうですよ。

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 05.jpg

話を戻しますと、この李敬が2代目藩主である毛利秀就から授かった名前が「高麗左衛門(こうらいざえもん)」です。

それ以来、萩焼の本流を汲む名家として、代々名前が受け継がれています。

今回のお品の作者である十一代目は、その中でも婿養子で、中学校の美術講師として勤務していたこともあるそうです。
名のある焼物のお家に婿養子ではいり、名を襲名するのは相当なプレッシャーだったと考えられますよね。
この十一代目は山口県指定無形文化財に認定されています。
(※「無形文化財」とは演劇、音楽、工芸技術等において我が国の長い歴史の中で生まれ、育まれ、今日の世代に守り伝えられてきた貴重な財産と認められるものに与えられるものです。)
(※国指定の重要無形文化財と認められると、いわゆる「人間国宝」と呼ばれるようになります。)

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 09.jpg

それでは最後に、萩焼の特徴と売却に際しての注意点をご紹介しますね。
萩焼の土は吸水性が非常に高く、焼成後もその特徴は残っています。
土は焼成の際に水分を失って収縮しますが、その収縮率が釉薬と呼ばれるうつわ表面のガラス質と異なると、収縮にズレが生じ、画像のような「貫入」とよばれる現象が起こります。

十一代坂高麗左衛門 茶碗 20160324 03.jpg
そのため実使用してしまいますと、この貫入に水分が染み込み、茶渋がついたり、カビの発生の原因になってしまいます。
ですが、この現象は「萩の七変化」とも言われており、使用するにつれてその姿がしっとりと変わって行く様子を楽しむことが出来ると言われているそうです。
ご依頼主のお母も、お気に入りの萩焼があり、そちらは御稽古に使われていたそうです。見せて頂いたところ、こっくりとした色味になり、とても良い味が出ていました。
そちらは、これからも大事に保管されるとのこと。「いつかご家族で楽しめたらいい」とおっしゃっていました。

買取査定員からのコメント

スタッフからのコメント

お客様から、出張査定にどのくらい時間がかかるのかを心配するお声を頂くことがあります。今回ですと小品のみの査定で、訪問から搬出完了まで3時間程度お時間を頂きました。お時間についてはお客様のお住まいによって変化しますし、また、買取のお品によっても変動して来ます。また、お品物が大型の物になると搬出に多少時間がかかるため前後しますが、男性の買取スタッフが2名以上でお伺いし、できるだけ迅速に作業をさせて頂いております。あとから大きなもので買取できるものが見つかった場合は再度お伺いすることも可能です。お時間がご心配のお客様は電話口やメール、またはこちらの査定フォームこちらの査定フォームより、事前にご相談ください。


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