買取実績
茨城県常陸太田市にお住まいのお客様からお譲り頂きました、掛軸のセットになります。
お客様のご実家は、いわゆる地元の旧家。ご実家の敷地はとても広く、敷地内には古くから建つ蔵が点在していました。今回、そのうちの1つの蔵の傷みが激しくなったため解体することに。親戚一同集まり、蔵の中にある品を処分することになったそうです。その際に出てきた掛軸になります。
掛物(かけもの)とも呼ばれる掛軸は、床の間がある、いわゆる昔ながらの日本のご家庭であれば、大抵何本かは揃えていたものです。もともとは仏画を広めるためのものですが、次第に美術工芸品として広まっていきました。そのため床の間で飾られる掛軸の多くも、仏画というわけではなく、自由な作品が多く見られます。実際、今回お譲り頂いた掛軸の画も、風景、仏画、書など様々でした。
当店における掛軸の査定は、作家が有名であるかどうか、お品物の状態、軸先(軸首、軸鼻とも言います)の素材・装飾などにより判断しております。中でも軸先は「画を見なくても軸先を見れば掛軸の価値が分かる」と言われるように、象牙、陶器、金・銀製など、高価な掛軸の場合は素材も含め細工を施した作品が多く見られる傾向にあります。
今回のお品は、どれも高価な掛軸には該当しませんでした。ただ、作られた時代が大正から昭和初期であること。品物が多数あったことから、まとめて引き取らせていただきました。
「何十年も蔵に置いてあった掛軸だったので、引き取ってもらえるだけでありがたい。でも正直、お宝があるのではとちょっとだけ期待していました(笑)」とお客様。期待に応えられず恐縮ですが、実際、お宝はどこにあるか分かりません。「価値がないだろう……」とお捨てになる前に、今回のお客様のようにご連絡くださればと思います。当店ではネットで簡単に査定ができるフォームもご用意しています。こちらの査定フォームこちらの査定フォームもあわせてご利用ください。